妖の街で出会ったのは狐の少年でした

13話 説明

次の日、学校で、授業終了後
お泊まり会についての説明を受けた。日程は三日後。
この行事はもともと、クラスの親睦を深めるためにできたらしい。
食事は家庭科室で作り、寝るところは、最年長以外の下級生は2グループに分かれ、教室と多目的室で寝ることになり、最年長組は渡り廊下を歩いた先にある、和室に決まった。
「「俺たち/オレらの寝る場所遠く
ないですか?/ねぇか?」」
ロンとジュンの声が同時に発せられた。
ヨナガ先生が二人を制す。
「ちなみに入浴は毎年恒例、狐の宿屋を借りることになっています」
というか宿屋の温泉入ったことないな~ 
湯冷めしそうだな~
とのんびり考えていた。
「多分、大丈夫だとは思いますが親御さんの許可をとってきてください。」
ナグモさんに許可取ればいいかな。
一応、ミズキさんにも言っとこう。
「これで説明は終わりにします。」
みんな、はしゃいで帰っていく。
しれっと寝る場所の2人の質問をスルーしたな、ヨナガ先生。
「ナグモさん。三日後、お泊まり会があるのでお休みをいただけますか?」
「もうそんな時期か。そんなに畏まらなくても、大丈夫だよ。ロクも一緒でしょ?」
「はい」
「そう、なら安心だ」
「?」
「お客様がお見えになったよ。行ってきなさい。」
「はい。失礼します」
全てを知ったらあの子はどう思うだろうきっと私のことを拒絶するだろう、嫌うだろう。当たり前だ、私は許されないことをした。許されようなんて思っていない。ただあの子の幸せを願うことだけは許して欲しい。

「お泊まり会か、懐かしいな~」
休憩中、ミズキさんと談笑している。
「アタシの時は、好きな人の話で盛り上がったな」
「ミズキさんは好きな人、いるんですか?」
「アタシはいなかったから聞く方だったかな。カズハは?好きな人いないの?」
「い、いませんよ。好きな人」
・・・なんで、一瞬躊躇ったんだろう。
「そういえば、入浴ってここなんだろ?なんか新鮮じゃない?」 
「そうですね。いつも部屋のお風呂なので。でも、変に緊張しちゃって」
「あー、なんかわかる。アタシもそうだった。ところで寝る場所って決まってるの?教室じゃ全員は無理じゃない?」 
「下級生は教室と多目的室で、最年長の私とロク、あとろくろ首のジュンは和室に決まったんです。」
「あの、渡り廊下の先の?」
「はい」
「ロクって仮面つけたあの男の子?」
「はい、私の使いなんです」
「そうなんだ、あの子が」
「ミズキさん?」
「いやなんでもないよ」
(主と使いの相性がいいのはいいことね)
ミズキさんはニコニコして頷いていた。

ーそしてお泊まり会当日





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