火の力を持つ国王様は愛も熱い
学校でのお昼休み。
「アクア様ぁ、昼食御一緒してくださらない!?」
「ズルい!私も!」
…モテないってどの口が言うんだろう?
アクアの周りには隣りのクラスや違う学年の子までもが集まっている。
一方で私は、あのライマーレ王国の姫ということで警戒して誰も近付こうとしてくれない。
「ライマーレの王族って急に雷の力で攻撃してくるんでしょ?」
「こわぁい」
ヒソヒソとそんな話まで聞こえてくる。
お城の人達は歓迎してくれたけど、ライマーレ王国の過去の悪行の印象は今でも変わらないようだ…
特にアクアとアリスが私に良くしてくれるから学校に来て痛感させられる。
お昼休みはアリスは誘ってくれたけど恒例のジョシュア様と二人で過ごしてるから邪魔したくなくて断ったら一人になってしまった。
「ルーナ」
「ん?」
女の子達に囲まれているアクアが急に声を掛けてきた。
「皆で食べるから一緒にお昼食べに行こう?」
「え…アクア様、私あまり知らない方と食事御一緒したくありません」
「私も!」
「ルーナは良い子だから問題ないよ、皆ともすぐ打ち解けられると思うし」
「アクア様は王族の方ですものね、他国の方との親睦に積極的なのはわかりますが、私は見知ったお顔の方と気を負わずにランチを楽しみたいのです!なので、本日は御一緒しなくて結構ですわ!」
「私も!」
周りにいた女の子達の中心のような子がそう言うとみんなはけていった。
「あー…ルーナ、ごめん。気を悪くさせたよね…みんな国外の人と関わる機会ないからいきなりは難しかったみたいだね…二人で食べようか」
「私は大丈夫だからみんなと食べてきなよ」
あの子達もそれを望んでるし…
「いや、ルーナさえ良ければルーナと過ごしたいんだけど…ダメかな?」
「ダメじゃない!」
そう言うとアクアは嬉しそうに笑う。
こんなの断るわれるわけがない。