【完結】恋の恋愛包囲網〜刑事編〜


「……ねぇ、一織」
 
「ん?」
 
 私は一織のこと、信じてた。 だから、怖くても耐えることが出来た。
 一織だから、信じられたの。

「本当にありがとうね、一織。……一織のこと、信じて良かった」

「俺は麻衣を守るって約束したんだ。その約束を、俺は果たしただけだ」

 カッコつけてる一織だけど、本当はすごく嬉しいのかもしれない。
 
「やっぱり一織は、頼りになるね。……本当に一織がいてくれて、心強いよ」

 私はいつも、一織に助けられてる。 むしろ助けられてばかりだから、私も一織に何か恩返しがしたい。
 私は一織が喜んでくれるなら、一織のためなら、私は何でもしたい。

「……一織、いつも助けてくれてありがとう。大好きだよ、一織」
  
 私は一織の手を握ったまま、一織にそう伝えた。

「ああ、俺も麻衣が大好きだよ。……俺は麻衣のこと、すごく愛してる」

 一織に【愛してる】と言われて、私は自然と涙が溢れた。

「麻衣、愛してるから。これからもずっと」

「うん……っ」 

 大好きな大好きな一織と、これからもこうしてずっと一緒にいたいのは、私も同じだよ。
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