西園寺先生は紡木さんに触れたい
私、先生のことが好きだ。
…多分、きっと、おそらく、好きだ。
それなのに、好きな人を傷つけるような事をするなんて…駄目だよ。
本当はずっと気づいてたんだと思う。
でも気付かないふりしてた。
初めてで、怖かったから。
でも、私は先生のことが
…好きだ。
「先生が優しすぎるから…ごめんなさい、自分でも何が言いたいのかわからなくて…。でも、ごめんなさい、
先生とはお付き合いできないですっ!」
紡木がそういうのと同時に再び花火が打ち上がった音がした。
しかし最早2人がそれに気づくことはなかった。