雪の国の恋、とけない魔法
3日目、ゲレンデ、いろいろ教えてやるよ
✴︎3日目、ゲレンデ。いろいろ教えてやるよ✴︎
翌朝。
「ごめんね、なんか、なんでか、そんなことで⋯⋯ 」
「ほんとだよ」
「花梨はどうしてたの⁈ 」
「うん⋯⋯ 」
といいながら、自分もやましい。
チラリとみたら美紀側のベットしか使われた形跡がなくて、あぁ、私達もそうだった、とかすごくいたたまれないような気持ち。
罪悪感とかそんなんでもないけど、ちょっと気持ちが、そう、現実に戻るかんじなのかな⋯⋯ 。
悪くなくて悪くて困る。
「部屋を変わったから大丈夫だった⋯⋯ 」
「どこと変わったの???」
「えっと⋯⋯ その、実は⋯⋯ 」
「なになに? 」
「上月さんと、その、付き合う? みたいな」
「!!!!!」
と言ってたら、上月さんと藤枝さんが来た。
「今夜も部屋チェンジね」
って。にやりと笑う。
上月さんが、
「明日はスキーやらないしね」
と花梨にだけにささやいた。
一挙に罪悪感もすっかりどこかに一瞬で行ってしまって、一緒にいれる、いたいと思ってくれてるんだと舞い上がるような気持ちになった。