無気力幼馴染は、家では私の世話係。
「そう。」


あぁ、なるほど。
だから私の机で寝てたのか。


「分かった。じゃあ一緒に帰ろう。」


「……ああ。」


ほとんどの生徒はもう帰ったらしく、どこもシンと静まり返っている。


空を見ると、夕日が雲をオレンジ色に染めていて、綺麗だった。


やっぱり、あれ聞いておこうかな。


「あ、そうだ。」

「?」

「さっき、見たよ。告白されてるの。」

完全なる不可抗力だけど。
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