地獄で待ってて
「そこは…… まぁ、貴様がうまいことやっといてくれ」
「はぁー!?そんな無茶苦茶な」
「ではな。後は任せたぞ」
彼女は言うが早いか私の手を取って走る。
「行こ」
「閻尭様ー」
私もつられて走ると後ろから棍棒の人の悲しい声が聞こえてきた。
「ほっ、本当に置いてっていいの?あの人」
「いいの。いいの。あのまま居たらお説教始まっちゃうし」
「こういうのは逃げるが勝ちってね」
「逃げるが勝ち ……」
彼女に会う前の自分にはついぞ縁がなかった言葉だ。
あぁ、やっぱり彼女は
眩しいなぁ。
私は彼女の手を離さぬように力を込めた。