地獄で待ってて
「気付いてたの」
彼女の瞳から透明な雫が次々に落ちていく。
「分かるよ!」
「いつから?」
次は私が訊ねる番になる。
「屋上の時から」
彼女が目と鼻を真っ赤にして答えていく。
「ばれてたんだ」
「ばれるよ。私はあなたの親友だよ」
彼女が手の甲で目を擦る。
「ごめんね」
彼女が私に抱きつく。
「ごめんね。これからはあなたのこと守ってあげられない」
彼女の涙声が耳をくすぐった。
「今でも守ってあげれてないのにこれからもっとあなたのこと守ってあげれない」
「ごめんね。ごめんね。私じゃどうもできないの。無力でごめんね」
温かい雫が雪を少し溶かす。