地獄で待ってて
私は彼女を抱きしめ返す。
「…… 守ってもらわなくたっていい。君が一緒に居てくれるならそれでいい」
「君が居てくれるなら理不尽な暴力とか苛めにも全然耐えれる」
「でも、君が、君が居なくなるのは嫌だ。怖い」
ギュッと彼女の服を掴む。
「君が居ないならこんな世界」
言い掛けて彼女が言葉を被せる。
「駄目だよー。自殺なんてしちゃ駄目だよー。地獄に堕ちちゃうよ」
「地獄に君が居るんならなんて」
「やめてよ、嫌だよ。君にはこんなとこ堕ちて欲しくないから」
「必死に怖そうなところばっかり巡ったのに」
彼女が涙をこぼしていく。
それを見る度胸がチクりと痛む。
「…… ってさっきまで思ってた」
私が口を開くと
「へっ?さっきまで?」