【改稿前】魔法少女の光
「なぁるほどなぁ…、という訳でさ?今、僕がいつの間にか左手に持ってる、金色の杖で倒しちゃえば良いって事だよね?」

この、持ち手が金色でピカピカと光っていて、また、先端の部分に十分なサイズのスズランの花が咲いている、大きな杖は無意識の内に僕の左手の中にあった。

「まあ、そういう事だな。その杖は自分で何か頭の中で念じれば、曲げたり色々な武器にも出来たりするんだ。ただし、君のような、素質が最弱の魔法少女の場合、魔力はかなり消費しやすいから、気をつけるんだぞ。」

「へぇー、ならば杖で殴ったりしてしまえば楽だよね!?」

僕は杖を持ちながら、また怪物の元へ駆けて行った。
少年は、「ここまで脳天気な魔法少女は珍しいな…。」と呟いた。
脳天気?いや、僕はメンヘラで病みがちだがな。
たまたま今日は調子が良かっただけの事。

「ぬおおっらあああぁぁぁ!!」
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