記念写真を一枚
ガシャンという大きな声が聞こえて振り向くと、花瓶が落ちて割れていた。

地震だこれ。


まるでタイミングを計っていたように、大きな揺れが来て電気が消えた。

今は夜なので何も見えなくなり、不運なことに電気を持っていない。


「豚平さーん。生きてますー?」


ある程度の訓練で、暗い所でも目が効く。

周りを見ながら部屋に入る。


中は荒れている様子がなかったけど、肝心の当人が居ない。
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