その言葉は、嘘じゃない。
それは休み時間。

私の幼馴染、小林 理央が、友達と話しているのを聞いてしまったからだ。


「瑠夏のやつ、絶対お前のこと好きだろ。」

「なわけねーだろ。」

「いーや、俺はそう思うね。お前、瑠夏のことどう思ってんの?」

「どうも思ってねぇ。」

「ならちょうどいいじゃん!お前、あいつに告ってみろよ!!それで、あいつがOKしたら俺の勝ち。断ったらお前の勝ちってことで!賭けるのは明日の昼ごはんだ!!」

「チッ、分かったよ。」



信じられなかった。

私が理央のことが好きなのがバレているのも、

理央が私のことをどうも思ってないってことも、



賭けで私に告白しようとしていることも。
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