憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
俺にはどうすることも出来ないけど…


『明日は…バースデーケーキ差し入れします!一緒にはいられないけど、友達にパティシエがいるんで最高のケーキ作ってもらいますから』


『恭介君…』


『美穂先輩、ずっと笑ってて下さい。その方が素敵ですよ。またみんなで仲間として仲良くしてください』


『…ごめん、まだ気持ち整理出来ない』


『そうですよね。でも、俺なんかのこと想ってくれて本当に有難いです。美穂先輩には俺なんかより良い人が絶対現れますから。だから…幸せになって下さい』


俺も…


里桜にフラレたら…


こうやって思われるんだろうな。


自分で言ってて、ちょっとつらくなる。


美穂先輩の顔見てたら…数日後の自分を見てるような気がした。


晴月部長のこと、里桜は好きなのか?


好き…かも知れないな…


でも、やっぱり…


俺は誰よりも里桜が好きなんだ。


ほんの少しの望みかも知れないけど、里桜が俺を選んでくれるって…そう信じたい自分がいた。
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