憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
『そんなのいいですよ、美穂先輩。おごってもらうようなことしてませんから。今の忙しさが落ち着いたら、また3人でお酒飲みに行きましょう。この前のバー、雰囲気良かったですし』


恭介君がまた微笑む。


きっと、この場の雰囲気を壊さないようにしてくれてるんだろう。


その気遣いに感謝した。


『えっ、ああそうね。また行きましょ。あっ、ねえ、そういえば里桜ちゃんの家庭教師、まさか晴月グループの御曹司だったなんてね。バーで見た人が朝礼で話してるからびっくりしたわ』


『あっ、はい。そうなんです。私もすごくびっくりしました。千隼先生がこのホテルに来るなんて、全然知らなかったので』


話題が変わってホッとした。


『俺も驚いたよ。里桜の昔の家庭教師の先生が今、里桜と同じ職場にいて、しかも晴月グループの御曹司で。晴月グループは半端ない巨大グループ企業だから、いつかはその社長になるかも知れないなんて本当にすごいよ』
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