憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
この人は…本当に優しい人なんだな。


お客様や同僚からも人気があるのが納得出来る。


KーPOPアイドルみたい雰囲気のイケメンだし、私ももちろんカッコいいなとは思ってる。


こんな素敵な人にも彼女がいないんだから、何だか不思議だよね。


恭介君はしばらく彼女を作る気は無いって言ってたけど、もしかして誰か好きな人とかいるのかな…


『じゃあ、行くね。里桜も大変だけど仕事頑張って』


優しい言葉と共に、手を振って恭介君はレストランに戻った。


『あれ、食材チェックはいいのかな…』


って、そっか…


あれ、私を美穂先輩から遠ざけるためにわざと言ってくれただけなんだよね。


料理長と食材チェックなんておかしいなって思ったんだけど…


気を遣わせてしまったけど、でも有り難かった。


私はこんなにも支えてもらってるんだから、もう、いちいち悩んでなんかいられないよね。


まずは矢野様の結婚式の成功だけを考えなきゃ。


『ありがとう…恭介君』
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