憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
『これからもよろしく』


千隼先生は微笑みながら、わざわざ私の隣の席に移動して、私の頭のてっぺんに手のひらを置いてくれた。


奥の席で周りに人はいないけど、でも…すごく照れてしまう。


それにこんな近くで汚い涙顔なんて見られなくなかったのに…


『わ、私こそ、よ、よろしくお願いします。精一杯…お仕事頑張ります』


うわずる声で何とか答えた。


『ああ。期待してる』


先生の親指が私の頬を優しく撫でる。


涙の跡が少し消えて…


でもまたその上から新たな涙が流れた。


きっと先生と再会した感動と感謝を今、私は思いっきり実感してるんだろう。


いろいろ嫌なことや大変なこともあるけど、私の大切な千隼先生が守りたいLUNA BLUで前向きに仕事を頑張ること…それが1番大事なことなのかなって思えた。


私達は、それからもしばらく食事と会話を楽しみ、つかの間だけ…優しくて温かい時間を過ごした。
< 70 / 169 >

この作品をシェア

pagetop