憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
『ごめんな、時間作ってくれてありがとう』


『ううん、こっちこそ』


『行こっか』


『うん』


何気ない言葉のやり取りに、恭介君の優しさを感じる。


先生もそうだけど、恭介君もきっと誰からも愛される人柄なのに、彼女がいないのは本当に不思議だな。


『ちょっと散歩しない?桜綺麗だから』


そう言って、うららかな春の道を広い公園の方まで歩くことになった。


キラキラした光が2人に向かって降り注ぐ。


こういうの、すごくいい。


自然からエネルギーをもらってる感じがする。


『仕事、大丈夫?プランナーはいろいろ大変だと思うからさ』


揺れる前髪からチラッと見える切れ長の瞳。


本当に綺麗な顔してる…


改めてそう思った。


みんなが恭介君のこと、めちゃくちゃカッコいいとか可愛いとか褒めてるけど、確かにこのレベルはなかなかいない。
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