君と恋をするための三か条
「他に好きな人ができたのは仕方ないことだわ。あなただって人間だもの、恋くらいするわよね」

「何?俺に好きな人?話が見えないんだけど…」

ようやく新が反応を示した。

「隠さなくても、相手の女性にいじわるしたりはしないわよ。ただ私が言いたいのは、この事態は考えに及ばなかった私が悪いから、結婚を前提にお付き合いというのはなしにしましょうってことだけ」

続けざまに、ここ最近ずっと考えていたことを言い切る。

新はぽかんとして、はあと大きなため息をついた。

「何を言い出すかと思ったら、君はまた、盛大に勘違いしてるね。ひとりで勝手に話を進めてくれるなよ」

「え?」

「好きな人はいるけど、〝他に〟の部分が間違ってる」
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