S級な先輩の溺愛。
 口籠もって言った。
「でも、ごめんなさい。
 私、誰かと付き合う気になれなくて。
 私、マイペースに過ごすの好きで、付き合った人に合わせれなくて、去ってくんですよね。私は、誰かに合わせてまで、彼氏を作る気になれない。
 だから、ごめんなさい。」

「うん。わかってる。
 だから、俺は彼氏になれるように頑張るの。俺が勝手に頑張るだけだからいいでしょ?」
「あー、いや、無駄じゃないですか?久保さんなら、他にいい人いっぱいいますよ。」
「いや。森島さんがいい。
 俺、狙った獲物は逃さないで。」

『そんな、こっちが照れてること、よく平気で言うなぁ。』
 
「あー、はい。」
 私のアパートに着いた。
「ありがとうございました。」
「こちらこそ。また、月曜日ね。」
「はい。お疲れ様でした。」
 久保さんは帰って行った。
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