そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
ゼノンの闇の魔力を目の当たりにしたのは初めてのこと。
まだまだ彼は底知れぬ能力を秘めているのかもしれないと、そんなことを考えながら、ソフィアは相変わらず美麗なゼノンの横顔を見つめていた。
ふと、自分の覗き見スキルのことを思い出し、恐る恐る彼のパーソナルデータを呼び出してみる。
最初はいつも通りモザイクがかかっていたが、そこに『覗き見スキル発動中』という文字が現れ、徐々に文字が現れ出す。
「見られるわ!」
「何をだ」
「あなたの個人情報よ」とは流石に言えず、ソフィアは「何でもないわ!」と笑顔で誤魔化す。
『ゼノン・アンドリッジ、180才、レベル685、魔力属性、闇、ロッシュドギア国王、純魔族、独身、恋人兼養女あり。特殊スキル、外見変化』
レベルの高さに唖然としつつ、しかし、納得せざるを得ない。
そして何より、「恋人兼養女あり」の文言はまさしく自分のこと。ソフィアは気恥ずかしさと嬉しさで笑みを浮かべる。
パラメーターも見られるかしらと気軽な気持ちで呼び出して、目に飛び込んできた数値に思わずむせ返る。
300越えの能力値がずらりと並ぶ中、闇の魔力の能力値が無限大で、あまりの強さに笑うしかない。