王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
1.


「あなたは、ピンクの髪と水色の瞳なの!!そうじゃなきゃいけないの!!何度も言わせないでっ!」


そう言って母は私を殴った。

いつもそうだ。

父も、私が髪色と瞳を一瞬でも戻すと怒鳴って暴力を振るう。


ーーでも、知ってしまったんだ。


今まで2人の暴力に耐えてきたことが、あまりにも無意味だったことに…



私は…

私は本当は………


ここにいるはずじゃなかった。
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