王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


だが本人は、特に落ち込んだ様子もなく終わったことにホッとしていた。

「…じゃあ、次~」

ーーそして、最後はルージュとなった。

「ではっ、最後っ。ルージュちゃんっ」

(…?なんで私の名前。他の人は『君』で、統一していたのに)

内心、首をかしげながらも位置に着く。

息を深く吸い、体から力を抜いてから…ーー

「…わぁお、パーフェクトっ」

フォルテ先生はパチパチと拍手を送ってくれる。
< 108 / 421 >

この作品をシェア

pagetop