王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「そうか…。実はな、王城に書類が届いたんだよ。匿名で」

「そうですか…」

「どれも、シュレイン公爵の悪事を裏付けるものばかりだった。

…どうしてそんなものが送られてきたのか、王城内は騒ぎになったよ。

偽物ではないか、何度も確認したが紛れもない本物だった」

「よかったじゃないですか、罪を暴けて逮捕もできて」

「そうなんだがな…」

クフォードは何か言いたげにルージュを見つめる。
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