王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます

ー公爵令嬢に遭遇ー



~次の日~

よく眠れた。

いつもは眠りが浅いのに、昨日はよっぽど疲れたのだろう。

壁に掛けられた時計を見ると針は8時を指していた。

「まだ早いかな…」

用意は10分もあればできる。

暇なので事前に配られていた教科書に目を通す。


ーー気づいたら8時半になっていた。

制服に着替えて、色変えの魔法が常時発動しているか入念に確かめる。

(一応、初対面の人たちばかりだし…、違和感を感じさせないようにしないと)

この魔法だけは誰にも見抜けさせない自信がある。

あのズィウン先生も違和感を感じなかっただろう。
< 31 / 421 >

この作品をシェア

pagetop