王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


王妃が扇を落とす。


「っ…、ネロリナっ」

悲鳴にも似たその声に、周りはざわめきに包まれた。


「嘘だろ!?」

「お、王女殿下っ…」

目の前のリィラはまだ衝撃から立ち直っていない。

「ネロ…っ」
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