王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます

ーサフィとルージュとして生きた八年間ー



ー翌日ー

部屋でのんびりと読書をしていたら、父様と母様が入ってきた。

「どうかしたんですか」

「実はね、リトルの町からサフィって方がお見えになったの」

「サフィが?」

一週間前にサフィに宛てて手紙を出した。

てっきり手紙の返事が来るものと思っていたのだが、直接来るなんて。

「今は応接室にいらっしゃるわ」
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