例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
その日から私の闘いは辛いものとなった。

食べることが出来ないとイライラする。

イライラするけどお小遣いを預けてしまった以上、なにも食べることができない。

病院食しか食べられない。

だから食事の時間が楽しみでもある。


それでもイライラしてしまうときは、ロビーに出て他の患者さんと話すようにした。

他愛のない話で気を紛らわす。

病気は違えど、なにかしらの精神疾患を抱えている患者さんは温かかった。

きっとたくさん傷ついてきたから、心も温かい。

その優しさで私と話してくれる。


いつしか、私の心が穏やかになっていくのを感じた。

人と関わることを恐れて逃げていた私だけど。

今はこうして人と関わることに安らぎさえ覚える。

自分の中の変化が嬉しく感じた。
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