例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

笑顔の女の子。

そして退院の日がやってきた。

2月末。

雪の舞い散る中、私は退院した。

これからは通院という形で、先生にはお世話になると思う。

でも、それもひとつの生き方なのかもしれない。


私は先生や看護師さんに頭を下げてから、お母さんと一緒に久しぶりの我が家に帰宅した。

帰宅するとテーブルの上には、美味しそうなおかずが並んでいた。


そっか。

夕飯の時間か。



「優奈。おかえり」



お父さんがキッチンから顔をのぞかせた。

今までと変わらない態度。

私が入院する前となにも変わっていない。



「帰ってきてくれてありがとう」



お母さんも微笑んでくれる。

この家が、私の帰る場所……。

私が病気になる前となにも変わっていない空気が、私を包み込んでくれた。
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