その気持ちは、嘘じゃない。
それは休み時間のこと。


俺は色々むしゃくしゃしてて、友達である結城の、

「お前が瑠夏に告白して、OKもらったら俺の勝ち。断られたらお前の勝ち!!賭けるものは明日の昼食な!!」

なんて賭けにのってしまった。

いや、元は俺が結城に「瑠夏のことはどうも思ってねー」なんて馬鹿のことを言ったのが悪かったんだろう。


でも俺は、口実が欲しかった。


瑠夏に告白する口実が。



瑠夏のことが好きだと気づいてからもう3年。


今だに瑠夏に告白していないのは、俺が無駄なプライドを持っているからだと知っている。
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