その気持ちは、嘘じゃない。
「理央の、ばか!!」


「あぁ、俺は馬鹿だ。」


「本当に、ばか。」


「分かっている。」


「理央は分かってない。私が、どれだけ理央のことが好きか。」


時が、止まったような気がした。


瑠夏と目が合う。


「私も理央のこと好きだよ。大好きだよ。」



そう言って泣きながら笑う瑠夏に、

気づけば俺も涙を流している。



そして俺はそのまま、瑠夏の唇を奪った。
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