アイドルと私。
「えー俺まーの為に動いてないもん!自分が楽しいからやってるだけだもん!」

「そうそう。俺も紗莉ちゃんが喜んでくれたら嬉しいなって思ってるだけで。紗莉ちゃんの笑顔が見れたらいいなって。」

「俺は…自分の時の参考にしたいだけ。」

直樹、幸ちゃん、リーダーそれぞれの言葉は『謝る事は無い、気にする事は無い』という事なのか。

「ありがとう…ってリーダーも結婚するの!?」

サラッと聞き流す所だったけど、今参考にしたいって言ったよね!?って事はプロポーズを考えてるって事だよね!?

「俺の事はいいから。よしじゃあ10分休憩したら、他の曲やるぞー」

と言って、その場から離れていってしまった。けど、そうなのか。リーダーも今の彼女と結婚考えてるのか。もしその時がくれば、俺も全力でサポートしたい。今こうやってして貰ってるからこそ、俺も恩返ししたい。直樹や幸ちゃんの時だって…でも今はそんな事考えてなさそう。今だって2人でどっちが持ってきたのか、グラビアの写真集を見ながらあーだこーだ言ってる。まぁ、その時がくれば俺は全力でサポートしようと三人の顔を見渡しながら思った。
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