アイドルと私。
「お客様、お洋服に致しますか?それとも小物系にしますか?例えばカバンやアクセサリーなども取り扱っておりますが…お客様?いかがなさいますか?お客様?」

「あっ!すんません!あんまり綺麗で見とれてました!!すみません、もう一度説明してもらってもいいっすか?」

あっ、照れてる。やっぱりこの人超好み。分かりやすく頬が赤くなってんの。って俺も勢い任せに言ってしまった事に自分で驚く。もっと上手い言い方や伝え方もあったのに、やっぱり目の前で笑ってくれてる彼女があまりにも可愛くて。心ん中正直に言ってしまった。後悔はしてないけど、照れて俯く彼女を見ると、他の伝えた方はなかったのかとちょっと反省をする。

「えっと…お洋服に致しますか?それともアクセサリーに致しますか?」

「やべ…お姉さんすっげー可愛い。えっと、お姉さんのお任せで!」

って俺ってまた言っちゃった。頬を赤くしながら笑顔で俺を見てくる顔が可愛すぎて思わず言っちゃった。

「失礼ながらプレゼントを贈る相手とのご関係や、年齢などお聞きしてもよろしいですか?」

「姉の誕生日で。姉の年は29です。俺は25歳。お姉さんは何歳?」
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