クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜
「小春、これだけは覚えておいて。
俺はこの先もずっと出来れば死ぬまで小春と一緒にいたい。

カタチにはこだわらないけど、小春が結婚したいんだったら結婚しても構わない。

もし、ご両親に反対されても諦めないから
そのぐらい真剣に考えてる。」
うちの親が反対する事は無いから大丈夫だよって言ってあげたいけど、結婚と言う言葉に驚き固まる。

再会したばかりでまだ1ヶ月ぐらいしか一緒にいないのに、結婚まで考えてくれてるんだと感無量になる。

「どうした?何固まってる?」

「びっくりして、け、結婚とか言うからちょっと頭がパニックです。」

「当然だろ?
ずっと一緒に入る為に必要なら結婚とか考えるだろ?」

「嬉しいです。でも、こんな私で良いのでしょうか?」

「こんなとか言わないで、
俺にとって小春はかけがえのない唯一無二の存在なんだ。
何度言えば分かってくる?」

「…私も修哉さんに相応しい人になれるよう頑張ります。」

「頑張らなくていいから…。小春は今のままで充分だ。
今、思いっきり抱きしめてキスしたいんだけど、もうすぐ家だから我慢する。」
真面目な顔でそう言う。

「泣かないでよ。俺のイメージダウンに繋がるから。」
涙めになっていたのを気付かれていた。
ふふふっと笑って涙を引っ込める。

「この道分かるので、もうすぐ着きます。」
中学で引越してから20歳まで過ごした町を懐かしく思う。

「ここです。」
小春が指差した家の駐車場に車を停める。
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