あの日の夢をつかまえて

みぃくんは憲行くんの席へ行って、
「見せてもらってもいいですか?」
と、プリントを指差した。






穏やかに。

そして楽しそうに。

優しい口調で教えるみぃくんの背中を見て。



(あぁ、やっぱり)
と、思った。



あぁ、やっぱり。

みぃくんは好きなんだよ。



どんなにつらくても。

苦しくても。



将棋のことが大好きなんだよ。











< 27 / 51 >

この作品をシェア

pagetop