最初で最後の恋をおしえて
《とにかく会いたい。昨日の泣いたきみが頭から離れない》
ナチュラルにときめきメールを送ってくるから嫌になる。『会いたい』だなんて、親戚の子から聞いて、キャーキャー騒いだ台詞だ。
ただ、ある重大な出来事はなかったように話は進んでいく。
やはり大人にとっては自然の成り行きで、話題にすらのぼらないし、関係性も変わらないのだ。
プレゼントを渡して『きみが好きだ』だなんて。小学生の恋をなぞって、言えばいいわけじゃない。
そこに気持ちがなければ、虚しいだけだ。
それとも言っただけで、彼らの気持ちがわかったのだろうか。
だから、昨日はあんな関係に? ううん、それは自分が結びつけたいだけ。
色々と考えている間に、もうひとつメッセージが届く。
《来るまで待っている》
「ずるい」
つい声を漏らし、スマホをバッグに入れる。待っていると言われたら、行くしかなかった。