Love with R
「先にお風呂に入っちゃいなさい」
凛さんに促されて入ったお風呂は
乳白色の入浴剤が入っていた
柔らかなお湯と良い匂いに
凛さんの優しさが見えてまた涙が落ちる
トロトロしながら入ったお風呂は
髪も乾かして凛さんと交代した
出されていたミネラルウォーターを火照った身体に流し込む
凛さんが出てくるのを待っていたいのに
落ちて来る目蓋には抗えなくて
ソファに寄り掛かりながら
いつしか意識を手放した
・・・
「・・・痛」
片目だけをどうにかこじ開けた先に見えたのは
長い睫毛で縁取られた目蓋が閉じている凛さんだった
・・・綺麗
完全な二日酔いの私と違って
毛穴も探してしまうほど綺麗な頬に触れる
「・・・ん」
少し身じろぎしたから慌てて息を殺したけれど
起こすまでには至らなかったみたいでゆっくり息を吐き出した
凛さんと同じベッドに寝ているという事実よりも
あとどれくらい一緒に居られるのかを考えるのが嫌で
無理矢理開けていた片目も閉じた
温かな凛さんの腕の中で
規則正しい寝息を聞きながら
意識を手放す寸前
オデコに何かが触れた気がした