最愛ベビーを宿したら、財閥御曹司に激しい独占欲で娶られました
『抱いてくれればいいの。どうせこれまでたくさんの女性を相手にしてきたんでしょ? 今さらひとり増えたところでどうってことないじゃない』

俺の首筋に腕を絡めると、ネクタイの結び目に触れ挑発してくる。

『ねえ、教えて。あなたはどんなふうに私を気持ちよくさせてくれるの?』

上気した顔をこちらに向け、赤い唇をニッと跳ね上げた。

『大丈夫。十五分席を外したところで、不審がられたりしないわ』

そうささやいて、エレノアは俺の胸にすがりついてきた。


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