最愛ベビーを宿したら、財閥御曹司に激しい独占欲で娶られました
だめ、感じちゃだめだ、気持ちよくならないで。

これ以上恥ずかしい姿を見せたくない――あがきながら身をよじるが、動くほどにますます体の中に熱がたまっていく。

「陽芽。誘っているようにしか見えないが――きっと違うんだろうな」

私が誘惑などできない質だと、とっくにわかっているはずなのに、からかうようなことを言う。

「楽にしてあげたいところだが――もう少しかわいがろうか」

「や、楽にして……もう無理――」

「恥ずかしがらなくていい。どんなに卑猥な妻でも、俺は受け止めるから」

私の体にかろうじて絡みついていたルームウェアを全部剝ぎ取って、今度こそ志遠さんは残酷なまでに深い愛を施す。

これまで以上に熱っぽい彼の眼差し。その目を見ていると、自分が自分ではなくなってしまいそうだ。

それに加え、私の体はたっぷりと快楽を刻み込まれ、理性なんて吹き飛ぶほどにとろんとろんに溶かされて。

「志遠さんが、好き――志遠さん、愛してる……」

熱に浮かされるように繰り返し、がむしゃらに彼の愛を求める。

飛びそうになる意識を必死にとどめ、彼の与えてくれる熱情をストレートに受け止めた。



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