最愛ベビーを宿したら、財閥御曹司に激しい独占欲で娶られました
俺が情熱的な眼差しを向けていることに気づき驚いたのだろう、かすれた声を絞り出す。

「あ……の、これは……」

寝起きで混乱する彼女を、深い口づけと愛撫で黙らせる。

毛布を剥ぎ取り、熱い肌を重ね、彼女の上に覆いかぶさった。

「もう一度、愛し合おう」

「え……待――やっ……」

彼女は寝ぼけた目をぱちぱちと瞬かせてはいるが、体はすでに過敏に反応している――嫌がってはいない。望んでいると判断する。

「あ……志遠さん……」

「陽芽……」

お互いの名を繰り返し呼び、確かめるように体を擦り合わせる。

「君にすべてを捧げる――生涯、愛を誓うよ」

そうささやいて、彼女のすべてを手に入れた。



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