妄想腐女子の恋愛事情  倉橋琴音と影山海里
カーテンを閉める事など、
彼女の意識からはすでにない。

倉橋琴音の、本のページを
めくる手が、早くなる。

次は・・? 次は・・・?

そのページの世界が、
琴音の脳内に広がって、
感情のさざ波を、引き起こしていく。

しかし、
琴音の視線は、もう文字を追っていない。

まったく別のお話に、入れ替わっているのだ。

倉橋琴音の脳内妄想は、
以下の通り。
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