魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
「いい加減……自分が現首相の一人息子であり、“黒闇神”家の次期当主という自覚を持ってくださいよ」



同じことを言うなと言ったのに、こいつは俺の言葉が聞こえていないのか?

普段ならその小言を煩わしく思うが、今はそんなこともどうでもよくなるくらいには気分がいい。

とにかくあの女のことで、俺の頭の中は埋め尽くされていた。
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