魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
「そ、そんなこと絶対にありません……!」



神様に誓ってありえない……!

フードさんと過ごす時間は、私にとって一日で一番幸せな時間。

あ、れ……。

本当だ……いつの間にか、フードさんとの時間が一番になってた……。

今までは、本を読んでいる時間が一番好きって思ってたのに……。



「ラフは……俺がふたりで話したいと思っているのを察して、気を使ってるのかもしれないな」

「え?」

「今度また連れてくる」

「は、はい」



ラフさんとももちろん会いたいけれど、元気なことを知れただけで安心した。



「そうだ、鈴蘭。渡したいものがある」



渡したいもの……?

フードさんはポケットから、ネイビー色の箱を取り出した。長方形で手で掴めるくらいのサイズ感。



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