Out of the blue ~デキてない結婚~
「あぁ。正直、俺としても、何も明菜と俺を経由しなくてもいいんじゃないかと思ったけどね。ただ、先輩とは何の接点もないから…って言うから、さりげなく二人を引き合わせたんだ。ま、うまくいってよかったんじゃないか?」

相変わらず、呑気な貴一である。

私が、あれほど切なさを殺しながら、涙まで流したのに!

しかし、今日子の好きな相手が貴一でなくて、本当によかった…と言うのが本音である。


そんな、私にとってはお騒がせカップルが、いま目の前に居るわけだ。
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