君は,君は。
あー。なんでかなぁ。

残った時間に胡座かいてないで,さっさと告白なんて済ませとけば良かったのかな。

傷付きたくなくて,好きでいたくて。

もう少しだけ,近くの存在になりたくて。

瑞希と話してる間,後ろ手にずっと掴んでいた手首が痛い。

それよりもっと,現実に痛む胸が痛い。



< 14 / 89 >

この作品をシェア

pagetop