儚く甘い
「なんでもない。早く行くぞ。」
達哉はそれ以上何も言わずに、再び歩くペースをあわせながら講義のある教室に向かった。

朝から今日は立て続けに講義が入っている。
その中には実技科目もあって比較的ハードな予定だった。

専攻科目も、とっている講義もほとんど同じみわと達哉。
今日は朝から帰りまでずっと同じスケジュールだ。

もうすぐ大学3年生が終わる。
4年の後半は主に就職活動や卒業論文に時間を使うため、4年生の前半までは比較的忙しい。
すでに、進級試験にはパスしている二人は進級に向けての準備もしていた。

「平気なの?」
「なにが?」
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