儚く甘い
「ん?」
「平気か?」
「・・・ちょっと・・・気持ち悪いかも・・・」
「出よう。」
「大丈夫。達哉は講義うけてて。ちょっと屋上で休んでる。」
「俺も」
「だめ」
みわは達哉が心配して差し出した手をそっと机に戻した。
「先生、少し気分が悪くて、早退させてください。」
教授に手をあげて伝えたみわは、少し体をふらつかせながら教室を出て行った。
大丈夫だろうか。
扉の向こうで倒れているんじゃないだろうか。
気が気じゃない達哉。
でも、今あとを追いかけたらみわはきっと怒るだろう。
そして二度と具合が悪いことを自分に言わなくなるだろう。
「平気か?」
「・・・ちょっと・・・気持ち悪いかも・・・」
「出よう。」
「大丈夫。達哉は講義うけてて。ちょっと屋上で休んでる。」
「俺も」
「だめ」
みわは達哉が心配して差し出した手をそっと机に戻した。
「先生、少し気分が悪くて、早退させてください。」
教授に手をあげて伝えたみわは、少し体をふらつかせながら教室を出て行った。
大丈夫だろうか。
扉の向こうで倒れているんじゃないだろうか。
気が気じゃない達哉。
でも、今あとを追いかけたらみわはきっと怒るだろう。
そして二度と具合が悪いことを自分に言わなくなるだろう。