儚く甘い
『世界記録を作ってギネスに載る』
「へ?」
『腹いっぱい高級ステーキを食べる』
「・・・」
『何時間眠らないでいられるか試す』
「達哉?」
『バイクで日本一周する』
「・・・」
何を言い出したのかわからず、みわは泣いていることすら忘れて電話の向こうの達哉の言葉に聞き入る。
『嫌いな奴の家のピンポンダッシュを5分に1回、100回になるまで続ける』
「ふふっ」
次第にその内容に聞き入るみわ。
思わず笑うような内容もある。
『裸で雪にダイブする』
と言った時は、声を出して吹き出して笑ってしまった。
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