儚く甘い
達哉のもとにたどり着いたみわは、顔をくしゃくしゃにして涙をこぼす。
達哉はみわの涙に気づかないふりをしながら、みわと並んで歩き始めた。

のこされたみわの友達は、何も言葉にできない。

みわが発した言葉の衝撃が大きすぎて、なんと言葉を発すればいいかがわからなかった。


何となく、みわの後ろ姿を見送った達哉は心がざわついた。

今までの自分ならば知らん振りをしたり気づかないふりをしただろう。
でも、できなかった。

気付けば荷物を持って、みわがどこに向かったのかを頭をフル回転させて探し、足取りも早足に変わっていた。
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