儚く甘い
みわを探しながら、くらい過去の記憶がよみがえる。
必死で走り回り探したあの人の姿。
そして、間に合わなかったときの大きな絶望。

もしもあの時、もっと早く気持ちを向けていたら。
もしもあの時背を向けずに向き合えていたら、今と違う未来があっただろうか。

何度も何度も後悔をしてきた。

『バイバイ』
あの人がそう言って電話を切った時、すぐにあの人を追えばよかった。
なのにできなかったのは、ただ自分を守りたかっただけだ。

兄のよき弟でいたい、裏切りたくない。
世間からなんと言われるかわからない。
父から軽蔑されるかもしれない。
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