儚く甘い
それは、みわが渡米する2日前。
達哉はいつものように大学の授業を受けてから、大学の駐車場に向かった。

いつもはバイクに乗ってみわの病院まで急ぐ達哉。
今日は違う。

大学の駐車場である人を待つ。

そこに現れたのは、黒のセダン。
運転席から降りたスーツ姿の男は、後部座席から車いすを取り出し、助手席の扉を開ける。

そして・・・
助手席から降りて来たのは・・・

「おまたせ」
おしゃれに着飾ったみわだった。
< 313 / 356 >

この作品をシェア

pagetop